
Transfer Degreeは、4年制大学への編入を想定した準学士課程です。ただし、全国共通の一つの学位名ではありません。
AA・AS・AAS、CaliforniaのAA-T/AS-T、WashingtonのDTA/AS-Tでは、目的も保証範囲も異なります。略称だけで判断せず、希望大学・専攻から逆算して選ぶことが重要です。
Transfer Degreeとは「編入を想定して設計された準学士課程」
Associate Degree(準学士号)の中でも、4年制大学へ移ることを想定し、一般教養や専攻の前提科目を組み込んだ課程をTransfer Degreeと呼びます。ただし名称・単位数・受入大学・入学保証は州や学校ごとに異なります。
すべてのTransfer Degreeは準学士号の一種ですが、すべてのAA・AS・AASが希望大学への編入向けとは限りません。
Associate DegreeとTransfer Degreeの関係
「準学士号を取ること」と「希望する4年制大学へ編入できること」は同じではありません。学位の中身と接続先を確認します。
コミュニティカレッジなどで取得する準学士号。編入向け、就職・職業訓練向けなど複数の目的があります。
4年制大学のlower divisionへ接続するよう設計された課程。受入範囲は協定と専攻で決まります。
EducationUSAも、コミカレの課程はカウンセラーと設計し、学校間の協定を確認して単位が4年制大学のプログラムへ移行するか注意するよう案内しています。
AA・AS・AASの違い|略称だけで判断しない
「AAは文系、ASは理系、AASは就職」と説明されることがありますが、全国一律の定義ではありません。次は一般的な傾向として読み、必ず学校の公式カタログで確認してください。
一般教養・人文社会系に多い名称
編入向けとして使われることがありますが、通常のAAという名前だけで、特定大学への編入や3年次扱いが保証されるわけではありません。
カリキュラムと協定を確認数学・理科・専攻基礎を含むことが多い
理工系の編入準備に使われる場合があります。ただし州によってAS、AS-T、AS-Transferなどの意味が異なります。
前提科目の順序が重要AS-TCalifornia ADT
Californiaの編入向け学位
California Community CollegesのAssociate Degree for Transfer。通常のAA・ASとは区別して保証範囲を確認します。
CSUのsimilar majorを照合職業・実務準備を中心とすることが多い
“Science”は理系編入を意味しません。就職やApplied Bachelorへの接続が中心で、一般的なBA・BSへ全単位が移るとは限りません。
特別な協定の有無を確認Transfer Degreeが助けること・保証しないこと
編入向け学位は履修を整理しやすくしますが、Degree名だけで進路のすべてが決まるわけではありません。
助ける可能性があること
学位だけでは保証されないこと
学位・編入協定・合格保証・GEパターンは別物
学校案内の“Transfer”という言葉だけで判断せず、何を意味する制度かを分けます。
Transfer Degree
編入を想定した準学士課程。取得要件とカリキュラムがあります。
Articulation Agreement
学校間の科目対応・単位移行を示す協定。入学保証とは限りません。
Admission Guarantee
GPA・必須科目・期限などを満たす条件付き合格保証です。
GE Pattern
一般教養の履修枠組み。学位や専攻別合格保証そのものではありません。
CaliforniaとWashingtonで名称・保証範囲は異なる
次は代表的な公式制度例です。州が変われば同じ略称の意味も変わるため、出願時の公式条件を確認します。
AA-T/AS-T(ADT)
California Community CollegesのAssociate Degree for Transferです。
最低出願条件等を満たすとCSUのいずれかのキャンパスへの対象になりますが、希望キャンパスや特定専攻の保証ではありません。
対応するCSU専攻へ編入し、継続履修などの条件を守る場合の枠組みです。
AA-DTA/DTA-MRP/AS-T
入学が認められた後、junior standingとlower-division GEの全部または大部分の修了を期待できる州内枠組みです。
一般教養中心のDTAと、Business・Biology等の専攻別Major Related Programがあります。
Science・Engineering系で専攻基礎を優先し、編入後に残りの一般教養が必要な場合があります。
2026
WashingtonのDTAは2026年9月から改訂版へ移行します。開始時期とcatalog yearを確認してください。
AAS・AAS-Tは4年制大学編入に使える?
使える場合はありますが、一般的なBA・BS編入向けDegreeと同じ扱いではありません。特定のApplied Bachelorや協定校への接続を確認します。
“Applied Science”を「理系編入」と読まない
AASは仕事に直結する技術・実務教育を中心にすることが多い学位です。Washington州のAAS-Tも、Applied Bachelorや特別なarticulation agreementがある学士課程への接続を想定しています。
一般教養部分だけは移行しても、技術科目のすべてがBA・BSの専攻要件へ使われない場合があります。Washington SBCTC公式:AAS-T
準学士号を取らずに4年制大学へ編入できる?
できます。大学が求めるtransferable units、GPA、英語、必須科目などを満たせば、Associate Degreeを必須としない編入先もあります。
Degree取得が合いやすい場合
Degreeより科目を優先する場合
UCへの編入もAssociate Degree取得が一律の必須条件ではありません。major preparation、transferable units、GPA、キャンパス別条件を優先して確認します。UC公式:Pathways+
希望大学・専攻から逆算するTransfer Degreeの選び方
コミカレの学位一覧から先に選ぶのではなく、最終的な学士号から戻って確認します。
目標の学士号・専攻
BA、BS、BASなど、最終的に取得したいDegreeと専攻候補を置きます。
編入先の大学・州
州内共通制度、大学間協定、州外編入の条件を確認します。
必要科目と単位の使い方
GE、major prerequisite、electiveのどこへ適用されるか照合します。
対応するTransfer Degree
正式名称、catalog year、取得要件、保証範囲を確認して選びます。
編入後の残り科目・学期
4年制大学の在籍単位と専攻・卒業要件まで含めて期間と総費用を見ます。
専攻によって優先するDegreeと科目は変わる
「専攻未定でも大丈夫」と考えすぎると、連続する前提科目の開始が遅れることがあります。候補だけでも早めに置きます。
人文・社会科学
一般教養中心のAA-DTA等が合う場合があります。希望大学の専攻必須を追加確認します。
Business
会計・経済・統計・数学などを含むDTA/MRPや専攻別transfer mapを確認します。
Science・Engineering
AS-T等で数学・理科の順序を優先。一般教養が編入後に残る場合があります。
職業・Applied分野
就職目的かApplied Bachelorへの接続かを分け、個別協定を確認します。
実際に現地で学び、暮らすことで、地域との相性や学びたい分野が具体化することもあります。その時間はコミカレから始める価値の一つです。ただし、Engineering・Computer Science・Nursingなど前提科目が連続する分野では、「現地でゆっくり決める」だけでは開始が遅れるため、候補分野を置いて履修を組みます。
Community College→University of
Wisconsin–Superior一般編入向け準学士課程 → Business Management
本間自身も、学位名だけではなく編入先の要件を確認しました
TEAM Sugi代表の本間卓は、当時のEdmonds Community College(現Edmonds College)で、一般教養を中心とした編入向けの準学士課程を修了し、州外のUniversity of Wisconsin–Superiorへ編入してBusiness Managementの学士号を取得しました。
このケースのように州を越えて編入する場合、州内Transfer Degreeの説明だけでは判断できません。履修科目が編入先で一般教養、専攻要件、選択科目のどこへ使われるかを個別に確認する必要があります。
学位を決める前に確認する7項目
アドバイザーへ「このDegreeはtransferできますか?」とだけ聞かず、次を具体的に照合します。
公式カタログ
学位の正式名称、取得単位、必修科目、catalog yearを確認します。
編入協定
どの大学・専攻と有効か、入学保証か科目対応のみかを確認します。
受入大学の要件
GPA、英語、transferable units、major prerequisite、締切を確認します。
単位対応表
GE・専攻必修・選択科目のどこへ各科目が適用されるかを確認します。
ESL・Placement
大学課程開始までの英語・数学レベルと、Degree単位に数えられる科目を確認します。
編入後の在籍要件
4年制大学で必ず取る単位数、upper-division、専攻GPAを確認します。
書面で記録
コミカレと編入先双方のadvisorに確認し、年度・URL・回答を残します。
Transfer Degreeのよくある質問
Q1Transfer Degreeとは何ですか?+
4年制大学への編入を想定して、一般教養や専攻の前提科目を組み込んだ準学士課程です。全国共通の一つの学位名ではなく、州・大学システム・学校によって名称、要件、保証範囲が異なります。
Q2AAとASはどう違いますか?+
一般にはAAは人文・社会科学や一般教養、ASは数学・理科や専攻基礎を多く含む傾向があります。ただし全国一律ではありません。AA-T、AA-DTA、AS-Tなど正式名称とカリキュラムを確認してください。
Q3AAまたはASなら必ず4年制大学へ編入できますか?+
必ずではありません。通常のAA・ASという名前だけでは、特定大学への合格、junior standing、全単位の適用は保証されません。編入協定、必要GPA、専攻別必須科目を確認します。
Q4AASから4年制大学へ編入できますか?+
Applied Bachelorや特別な協定がある大学へ編入できる場合があります。ただしAASは就職・実務準備を中心とすることが多く、一般的なBA・BSへ全単位が移るとは限りません。
Q5CaliforniaのAA-T/AS-Tは希望するCSUへの合格を保証しますか?+
希望する特定キャンパス・特定専攻を必ず保証する制度ではありません。CSUの最低出願条件等を満たすと、CSUシステム内のいずれかのキャンパスへの優先・保証対象になります。similar majorなどの条件も確認します。
Q6WashingtonのDTAを取ればUniversity of Washingtonへ自動編入できますか?+
自動編入ではありません。DTAは州内大学への単位移行や一般教養修了を整理する枠組みですが、大学・キャンパス・人気専攻の合格条件は別にあります。
Q74年制大学編入に準学士号の取得は必須ですか?+
必須ではない大学もあります。必要なtransferable units、GPA、英語、専攻の前提科目を満たして編入できる場合があります。Degree取得が卒業までの近道になるかを個別に判断します。
Q8Transfer Degreeの単位はすべて卒業要件に使えますか?+
必ずしも使えるわけではありません。移行した単位が一般教養、専攻必修、選択科目のどこに適用されるかは受入大学が判断します。単位数だけでなく適用区分を確認してください。
次に確認したい編入ガイド
このページで学位の選び方を整理した後、必要な実務情報へ進めます。
まとめ|Degree名ではなく、編入先と専攻から選ぶ
Transfer Degreeは、4年制大学への編入を整理しやすくする準学士課程です。しかし、AA・AS・AASという略称や“Transfer”という言葉だけで、希望大学への合格や全単位の適用が決まるわけではありません。
TEAM Sugiでは、コミカレ入学をゴールにせず、希望する学士号・専攻、編入先の条件、Degreeの取得要件、編入後に残る科目まで確認して進学ルートを整理します。
ご相談内容は留学相談の目的で使用します。無理な勧誘は行いません。