TOEFLスコアがなくても出願できる学校はあります。ただし、開始する課程は同じではありません
TOEFLやIELTSをまだ受けていない、または希望校の基準点に届いていない場合でも、コミュニティカレッジ留学を進められる選択肢があります。一方で、「TOEFL不要」「英語スコア提出不要」「大学課程から直接開始」は、それぞれ別の意味です。
「TOEFL不要」には3つの進み方があります
過去の記事でも、TOEFLなしの進み方を複数のパターンに分けて説明していました。現在は学校の運用が細かく分かれているため、次の3つに整理すると誤解がありません。
TOEFL以外の証明を使う
TOEFLを受けなくても、IELTS、Duolingo English Test、英検、英語での教育歴など、学校が認める別の方法で英語条件を満たすルートです。
TOEFL不要・英語証明は必要スコアなしで出願し、学校判定を受ける
出願時に標準英語試験のスコア提出が任意で、入学前後のPlacement Testや学校独自の判定により、大学課程または英語課程の開始レベルを決めるルートです。
出願時スコア任意ESL・IEPから始める
標準英語スコアなしで英語課程へ入学し、所定レベルを修了してから大学課程へ進むルートです。大学課程への直接入学とは分けて確認します。
英語課程から段階的に開始英語スコアを提出せず入学許可を得られても、Placementの結果やI-20の区分により、ESL・IEP・EAPから始まる場合があります。学校名だけでなく、最初に履修する課程まで確認することが大切です。
TOEFLを受験していなくても出願を進められるコミュニティカレッジ9校
TEAM Sugiの紹介校のうち、外部英語試験のスコアを提出しない出願・英語課程からの開始・学校独自判定のいずれかを、2026年8月20日に公式情報で確認できた学校です。
| 学校 | 出願時スコア | スコアなしの場合 | 大学課程の開始 | 公式 |
|---|---|---|---|---|
| Everett Community College学校判定 | 必須ではない | オリエンテーションの英語判定で開始レベルを決定 | 判定結果による | Everett公式 |
| Shoreline CollegeESL I-20 | 必須ではない | 当初はESL用I-20。オリエンテーションでPlacement | 英語力証明・修了後 | Shoreline公式 |
| Pierce CollegeIEP | 証明なしでも入学可 | 判定後にIntensive English Programへ配置 | 証明があれば直接可 | Pierce公式 |
| South Puget Sound Community CollegeIEP | 任意 | Intensive Englishから開始し、オリエンテーションで最終配置 | 証明があれば直接可 | SPSCC公式 |
| Lane Community College学校判定 | 任意・提出推奨 | オンラインPlacementで大学課程またはESLを判定 | 判定結果による | Lane公式 |
| Chemeketa Community College学校判定 | TOEFL・IELTS不要 | オリエンテーションで英語・大学課程Placement | 判定結果による | Chemeketa公式 |
| Clark CollegeIELP | 英語課程なら不要 | Intensive English Language Programへ入学 | 所定の英語条件が必要 | Clark公式 |
| Snow College条件付きESL | TOEFL・IELTSは必須ではない(英語力確認あり) | 学校判定を受け、基準未達ならESLから開始 | 証明・判定による | Snow公式 |
| Elgin Community CollegeIEP I-20 | TOEFL・IELTS不要 | Intensive English Program用I-20で開始し、到着後に配置 | 所定の証明・修了後 | Elgin公式 |
英語条件、開始学期、開講レベル、I-20の扱いは変更される場合があります。上表は2026年8月20日の公式掲載内容に基づき、出願前には必ず最新情報を再確認します。
学校ごとに「スコアなし」の開始方法が違います
Placementで大学課程または英語課程を決める学校
Everett Community College
TOEFL等のスコアは出願必須ではありません。提出スコアまたは到着後の判定により、大学課程・Advanced English・Intensive Englishの開始地点が決まります。
Lane Community College
英語力証明は任意ですが、提出が推奨されています。未提出の場合はオンラインPlacementを受け、大学課程またはInternational ESLのどちらから始めるか判定されます。
Chemeketa Community College
TOEFL・IELTSは入学に必須ではなく、全レベルを受け入れています。提出スコアは配置の参考に使われ、入学者はオリエンテーションで英語・大学課程のPlacementを受けます。
Snow College
TOEFL・IELTS自体は必須ではありませんが、英語力の確認は必要です。学校判定で大学課程の基準に届かない場合はESLへの条件付き入学となるため、直接開始の条件とESL開始を分けて確認します。
スコアなしの場合はESL・IEPから始める学校
Shoreline College
英語力証明は入学必須ではありません。ただし、スコア等を提出しない場合は当初ESL用I-20が発行され、ESL修了または英語力証明後にAssociate-level I-20へ変更されます。
Pierce College
英語力証明なしでも入学できますが、判定後はIntensive English Programに配置されます。Level 1は毎学期開講されるとは限らず、Level 2開始にはCEFR A2程度が必要です。
South Puget Sound Community College
英語力証明は任意です。証明がない場合はIntensive Englishから始まり、オリエンテーションの評価で最終レベルが決まります。新規留学生の夏学期出願は受け付けていません。
Clark College
大学課程への直接入学には英語力証明が必要です。英語スコアがない場合はIntensive English Language Programへ入学し、所定の条件を満たして大学課程へ進みます。
Elgin Community College
TOEFL・IELTSなしでも受け入れられますが、英語力証明がない場合はIntensive English Program用I-20が発行され、到着後のテストで開始レベルが決まります。
Seattle Central Collegeは「英語スコアなし」の一覧から分けました
Seattle Collegesは現在、Institute of Englishを含むすべての申請者に現在の英語レベル証明を求めています。TOEFL自体は必須ではなくIELTSやDuolingo等も利用できますが、「英語スコア提出不要」の学校ではありません。そのため、本記事の「英語スコアなし」の一覧には含めていません。詳しくはSeattle Colleges公式英語条件をご確認ください。
現在の英語力と希望時期から進み方を選ぶ
英語スコアの提出が任意の学校と試験準備を並行する
出願準備を止めず、学校独自の英語判定がある学校を候補にします。同時にDET、IELTS等を準備し、追加提出で大学課程開始を目指せるか確認します。
再受験・別試験・Placementを比較する
再受験までの時間、試験ごとの相性、学校判定で大学課程から始められる可能性、ESL費用を比較し、最短の方法を選びます。
ESL・IEPの開始レベルを確認する
「初心者受入」と書かれていても、初級レベルが毎学期開講されるとは限りません。最低レベルと開始学期を確認します。
渡米前に大学課程の条件を目指す
一般には大学課程から始めるほど英語準備期間を抑えやすくなります。技能別条件や締切も含めて逆算します。
学校ページには旧0〜120尺度と新尺度が併記される場合があります。このページでは点数を重複掲載せず、紹介校24校の最新条件をコミュニティカレッジの英語条件比較にまとめています。
TOEFL不要でも、期間・費用・I-20は確認が必要です
卒業・編入までの期間
ESL・IEPが学位課程の前に加わると、その分だけ大学課程の開始が後ろへずれる可能性があります。開始レベルごとの最短修了期間を確認します。
学費と生活費の総額
英語課程の授業料だけでなく、住居、保険、食費、交通費も追加期間分かかります。1学期の安さより卒業・編入までの総額で比較します。
開始プログラムの区分
学校によりAcademic、ESL、IEPなど、どの課程でI-20を発行するかが異なります。入学許可、I-20、学生ビザは別の確認です。
授業についていける英語力を段階的に身につけることは、その後のGPAや編入準備にもつながります。大切なのは、ESLを避けることではなく、必要な期間と費用を理解して、自分に合う開始レベルを選ぶことです。
英語スコアなしで出願し、開始レベルが決まるまでの流れ
学校の出願区分を確認
大学課程、ESL・IEP、条件付き入学のどれに申請するかを確認します。「留学生を受け入れる」だけでなく、F-1対象の課程かも確認します。
必要書類を提出
成績証明、卒業証明、パスポート、学校指定の財政証明等を準備します。提出できる英語スコアがあれば期限内に提出し、未提出の場合に受ける判定方法も確認します。
入学許可とI-20の課程区分を確認
入学許可後、I-20が大学課程、ESL・IEPなど、どの課程で発行されるかを確認します。その後、学生ビザと渡米準備を進めます。
Placement・英語判定を受ける
オンラインまたはオリエンテーション時の判定で、英語課程のレベルや大学課程から開始できるかが決まります。
開始課程と履修計画を確認
英語課程の期間、大学科目の併修可否、学位・編入単位への算入、次のレベルへ進む条件を学校のアドバイザーと確認します。
出願書類とI-20・ビザまでの全体像は、コミュニティカレッジの入学条件・必要書類で詳しく解説しています。
Sugi
ESLから4年制大学卒業まで経験した立場でご案内します
TEAM Sugi代表の本間卓も、アメリカでESLから英語を学び、Edmonds Community College(現・Edmonds College)へ進学した後、University of Wisconsin–Superiorへ編入・卒業しました。
実際の相談では、出願時に英語スコアがない方も珍しくありません。そこで「どの学校に出願できるか」だけでなく、「どのレベルから始まり、編入や卒業までに何学期・いくら必要になりそうか」を先に整理しています。ESLから始める方が良い場合もあれば、渡米前に英語試験を準備した方が期間と費用を抑えやすい場合もあります。
2026年8月時点
出願前に確認したい8項目
TOEFL不要のコミュニティカレッジについてよくある質問
スコアなしで出願できることと、大学課程から始められることは同じですか?+
同じではありません。スコアなしで出願できても、Placementの結果や学校規定によりESL・IEP・EAPから始まる場合があります。
TOEFLの代わりにIELTS、Duolingo、英検は使えますか?+
学校によりIELTS、Duolingo English Test、英検などを認めています。これは「TOEFL不要」でも「英語スコア不要」とは限らない例です。認める試験と必要条件は学校ごとに確認します。
スコアなしで出願するとI-20はESL用になりますか?+
学校によって異なります。ShorelineやElginのように、スコア未提出時は当初ESL・IEP用I-20を発行する学校があります。出願前に開始課程とI-20の区分を確認します。
Placementの結果が低かった場合は不合格になりますか?+
多くは開始レベルを決めるための判定で、結果によりESLや追加英語科目から始まります。ただし、学校によっては受け入れ可能な最低レベルや開講学期があるため個別確認が必要です。
ESL・IEPは卒業や編入の単位になりますか?+
学位・編入単位への算入方法は学校や科目で異なり、算入されない場合もあります。大学科目を併修できる時期とあわせて、所要期間と総費用を確認します。
出願後に英語スコアを追加提出できますか?+
学校と締切によります。追加提出により英語課程のレベルや大学課程の開始可否が変わる学校もあるため、受験日と提出期限を留学生課へ確認します。
TOEFLなしで出願すると学生ビザに不利ですか?+
TOEFL未提出だけで一律に不利になるとはいえません。学校が認めるルートで入学許可とI-20を取得することと、F-1ビザ審査は別です。面接では、学校を選んだ理由、学習目的、英語の準備計画を自分の言葉で説明できるようにします。
できるだけ早く、費用を抑えて大学課程へ進むには?+
一般には渡米前に大学課程の英語条件を満たすほど、ESL期間を減らせる可能性があります。ただし、技能別条件、試験日程、本人の準備状況により、Placementや英語課程から始める方が現実的な場合もあります。
英語スコアがなくても、留学時期・予算・開始レベルから学校を整理できます
TEAM Sugiでは、紹介する24校の中から、英語条件だけでなく、ESL期間、年間費用、住居、専攻、4年制大学への編入まで含めて候補校をご案内します。まだ試験を受けていない段階でもご相談いただけます。
