英文成績証明書は、出願先の「必要書類・言語・提出者・提出経路・期限」を確認してから、高校や大学へ依頼します。英文で発行された書類でも、本人が送れば正式書類として受理されるとは限りません。翻訳、学校発行の証明、外部学歴評価を分けて準備することが大切です。
この記事では、高校からの新入学と、大学在学歴のある方の学部出願を扱います。大学院や競技団体の資格審査は別の条件になるため、同じ書類で完了すると判断しないでください。
成績証明書・卒業証明書・学歴評価は役割が違う
| 書類・作業 | 主に確認するもの | 注意点 |
|---|---|---|
| 書類・作業成績証明書(Transcript) | 主に確認するもの履修科目、単位、成績、在籍期間など | 注意点卒業の事実が記載されるかは学校の形式による |
| 書類・作業卒業証明書・卒業証書 | 主に確認するもの卒業や学位取得の事実 | 注意点どの書類を求めるか、写しでよいかを出願先に確認 |
| 書類・作業卒業見込・在学証明 | 主に確認するもの現在の在籍や卒業予定 | 注意点卒業後の最終書類の代わりになるとは限らない |
| 書類・作業英文翻訳 | 主に確認するもの元の書類を英語で読めるようにする | 注意点翻訳しただけでは学校発行の公式証明にならない |
| 書類・作業外部学歴評価 | 主に確認するもの学歴・科目・成績等を指定の方法で評価 | 注意点必要な機関・評価の種類は出願先が指定 |
「英文の成績証明書があれば卒業証明はいらない」「翻訳会社へ頼めば単位認定まで終わる」とは限りません。学校の証明書名と、大学が求める英語の書類名を照らし合わせます。
学校へ頼む前に、提出条件を1校ずつ整理する
大学のInternational Admissionsと出願者用ポータルで、新入学・編入のどちらに当たるかを確認します。出願時の審査用コピーと、合格後の正式書類が分かれる場合は、期限も2つに分けて記録してください。
次の表は、出願校・書類ごとに1枚ずつ使う確認表です。未確認の欄を推測で埋めず、大学の回答と確認日を追記します。
| 確認項目 | 記入欄 |
|---|---|
| 確認項目出願校・課程・入学学期・出願区分 | 記入欄________ |
| 確認項目書類名と対象期間 | 記入欄________(出願時/最終提出を区別) |
| 確認項目発行元 | 記入欄高校・大学名/担当窓口:________ |
| 確認項目言語・原語書類の併送 | 記入欄________ |
| 確認項目翻訳者・認証の条件 | 記入欄________/未確認 |
| 確認項目提出者・経路 | 記入欄本人/学校/評価機関、ポータル/電子送付/郵送:____ |
| 確認項目期限 | 記入欄現地日付・時刻・必着条件:________ |
| 確認項目確認URL・回答・確認日 | 記入欄________ |
氏名のローマ字はパスポートや出願情報と照合し、旧姓など表記差がある場合は大学指定の説明方法を確認します。学校に希望する発行日と大学の到着期限は、同じ日にならないようにしてください。
高校・大学への依頼で伝えること
在学生は教務・学務・事務室、卒業生は証明書発行窓口を確認します。英文発行の可否、所要日数、手数料、申請方法、本人確認の必要書類、郵送や電子送信への対応を先に聞くと、再発行を減らせます。
編入では大学の成績だけでなく、高校の書類も求められる場合があります。転校や複数大学への在籍歴がある場合も、直近の学校だけでよいかを自己判断しないでください。
そのまま調整して使える日本語の依頼文例
件名:海外大学出願用の英文証明書の発行・送付について
証明書ご担当者様
[学部・学科/学年または卒業年月]の[氏名]です。[大学名・課程]の[入学予定学期]への出願にあたり、以下の書類の発行について相談いたします。・必要書類:[英文成績証明書、卒業証明書など]
・対象期間・部数:[在籍期間・必要部数]
・ローマ字氏名:[出願情報と一致する表記]
・希望受取日/出願先の到着期限:[年月日]/[年月日・現地時刻]
・大学指定の提出方法:[学校からの電子送付/学校封緘での郵送/本人によるアップロード等]
・大学の提出要件URL:[URL]
・宛先・出願番号:[大学の正式案内にある情報]英文での発行可否、申請方法、所要日数、手数料、必要な本人確認書類をご案内いただけますでしょうか。学校からの送付が必要な場合、ご対応可能な方法も教えてください。英文発行が難しい場合は、和文の正式書類や成績評価尺度の説明を発行いただけるか伺えますと幸いです。
[氏名・連絡先]
[ ]は確認済みの内容に置き換えます。学校が指定する申請フォームや本人確認方法があれば、そちらに従ってください。翻訳への証明・押印や特殊な送付に対応できると決めつけず、可能な方法を相談します。
英文で発行できない場合は、翻訳条件を大学に確認する
- 日本の学校へ、和文の正式な証明書を発行できるか確認する。
- 出願先へ、原語書類と英訳の組み合わせで受理するか尋ねる。
- 学校による英訳、認証翻訳者、指定サービスなど、認められる翻訳者を確認する。
- 署名・証明文・押印等の条件と、翻訳後の提出者・提出経路を確認して依頼する。
UCの海外大学成績の案内では、英文でない大学の学籍・成績記録には、大学が提供する英訳、または教育記録の用語を扱える認証翻訳者による翻訳を求めています。一方、同じ案内の科目説明では、大学が翻訳を提供できない場合に学生の翻訳を認めています。科目説明の例外を、成績証明書の本人翻訳へ広げないでください。UCの翻訳・科目説明の条件
翻訳費用を払う前に、受け入れ大学の指定を確かめます。原本の成績や評価尺度を、見栄えのよい米国式の数値へ書き換えるものではありません。
Official・封緘・学校からの直送を区別する
Official Transcriptは、発行元や真正性を大学が確認できる正式書類です。封筒を封緘すること、学校から直接送ること、指定の電子サービスで送ることは、同じ意味ではありません。「学校が出した書類だから、どの方法でもよい」とは判断しないでください。
| 提出経路 | 確認すること |
|---|---|
| 提出経路本人がポータルへアップロード | 確認すること審査用コピーとして受理するか。後から正式書類の追加提出が必要か |
| 提出経路学校から電子送付 | 確認すること認められた送信元・サービス、宛先、出願番号。本人の転送メールで代用しない |
| 提出経路学校封緘の書類を郵送 | 確認すること学校直送か本人郵送か、未開封の条件、宛先、追跡、必着期限 |
| 提出経路評価機関から送付 | 確認すること評価機関・レポート形式・送付先。学校原本も別に必要か |
紹介校でも、提出経路は同じではない
Shoreline Collegeは、出願時に直近の学業記録をアップロードでき、非公式の成績書類も受理すると案内しています。原本を追加で求められる場合があるため、手元の書類は保管します。CWUは、正式な成績証明書を発行校から直接送るよう求めており、学校からの電子送付も認めています。Shorelineの成績書類案内/CWUのOfficial Transcripts案内
Jax StateのJapan欄には高校の卒業資格を示す書類が掲載されています。ただし、国別の必要書類一覧だけでは送付経路まで決まりません。同校の出願案内には区分・書類によって送付の説明が異なる箇所があるため、新入学か日本の大学からの編入かを伝え、現在の提出方法を留学生入学担当へ確認してください。
WESなどの外部学歴評価は、全員に必要ではない
Jax Stateの2026–27年度カタログは、米国外の大学で履修した編入生に、公式成績証明書とNACES加盟機関のcourse-by-course evaluationを求めています。WESという1社を全員共通の必須機関にしているわけではありません。依頼先、レポートの種類、機関から大学への送付まで確認します。Jax StateのInternational Transfer Admission
外部評価の要否と、大学が行う合否・単位認定は区別してください。日本の成績を自分で4.0スケールに換算した表も、大学の正式評価にはなりません。GPAの基本はアメリカ大学留学のGPAの考え方で確認できます。
日本の大学に在学中の方は、日本の大学からの編入ルートと単位認定も整理しておきましょう。
在学中・転校歴・保存期間経過で確認すること
卒業前に出願する場合
現在までの成績、卒業見込の証明、卒業後の最終成績・卒業証明を、いつ提出するか確認します。日本の学校が最終書類を発行できる日を大学へ伝え、指定期限に間に合わない場合の扱いを早めに相談してください。
転校や複数大学への在籍歴がある場合
在籍した学校と期間を一覧にし、各校の書類が必要か確認します。単位が現在校の証明書へまとめられていても、元の学校の証明が必要な場合があります。在籍歴を省略せず申告しましょう。
学校が成績証明書を発行できない場合
学校へ発行できない理由と、代わりに発行できる証明を確認します。保存期間が過ぎている場合なども、理由を示す書面、卒業証明、残っている記録のどれを受理するかは出願先の判断です。代替書類だけで出願できると決めず、大学の回答を得てから準備します。
送信後の「受理」まで確認するチェックリスト
- 氏名、在籍期間、科目・成績、卒業情報、必要ページが揃っている
- 学校の評価尺度、原語書類、翻訳・証明が指定どおり付いている
- 書類ごとの提出者と提出経路を確認した
- 封緘指定の封筒を開封していない。閲覧用が必要なら別部を依頼した
- 出願番号、宛先、現地の必着期限を確認した
- 送付控えを保管し、大学のポータルで受理・未提出・追加依頼を確認した
「学校に依頼済み」「送信済み」「大学が受理済み」は別の状態です。締切前に受理状況を確認し、反映されない場合は出願番号と送付日を添えて問い合わせます。機密書類を誰でも見られる共有リンクに置く必要はありません。
英文成績証明書でよくある質問
高校が英文を発行できないときは?
和文の正式書類を発行できるかを学校へ確認し、受け入れ大学へ翻訳者・認証・送付方法を尋ねます。本人翻訳でよいと先に判断しないでください。
本人が翻訳してもよいですか?
書類と大学によります。科目説明の本人翻訳を認める例があっても、成績証明書に同じ条件は適用できません。必要な承認を得てから作成します。
卒業見込みでも出願できますか?
出願先が認める場合は可能です。途中成績と卒業見込の扱い、卒業後の最終書類、条件付き合格の条件を確認します。
WESは全員に必要ですか?
必要ではありません。大学と出願区分により、大学内での評価、外部評価、指定機関・形式が異なります。出願先の指示を確認してから申し込みます。
複数校に通った場合、最後の学校だけでよいですか?
最後の学校だけとは限りません。在籍歴をすべて伝え、学校別の証明が必要か確認します。学歴を申告することと、提出書類を省略できることは別です。
学校候補と入学時期に合わせて、書類を整理する
TEAM Sugiでは、引き受けた出願先について必要書類の案内、不足・形式の確認、大学との事務連絡などを行います。本人提出・学校直送が必要な書類は方法をご案内します。学校での証明書発行、認証翻訳、外部評価に必要な依頼先と費用は、出願先の指定に合わせて別途確認してください。
相談予約では、希望校・学期と書類の準備状況を分かる範囲でお知らせください。契約後の書類提出は担当者が案内するアップロード先が基本ですが、大学指定の直送等は別に必要です。原本の郵送や封筒の開封は、提出方法を確認してから進めます。
全体の条件は4年制大学の入学条件、契約後の流れはサポート申込み後の流れ、支援範囲は現行の留学サポート約款で確認できます。
公式情報確認日:2026年10月28日。Jax Stateは2026–27年度カタログと現行出願案内、他校は確認時点の一般案内を参照。学校ごとの提出先・書類条件は希望学期の案内を優先してください。
