アメリカの大学を選ぶとき、私は野球ができる環境に強くひかれていました。実際に大きなグラウンドを見て、ここでプレーしてみたいと思う。その気持ちは、今でもよく分かります。
一方で、留学してから編入先を考える頃には、施設だけでなく、そこでどんな人たちと過ごすのかも気になるようになりました。2009年の最初の学校選びと、2013年の編入先訪問を振り返ってみます。
最初の学校選びでは、野球ができる環境にひかれた
2009年、高校卒業を前にアリゾナへ行き、4校でトライアウトを受けました。学校ごとの野球場や練習環境を自分の目で見るのは、私にとって大きな経験でした。
スコッツデールでは、練習用と試合用の2つの野球場があることに驚きました。より高いレベルで野球をしてみたいという気持ちもあり、この学校で挑戦したいと考えました。
そのときの渡航やトライアウトの様子は、2009年のトライアウト体験談で詳しくお話ししています。初めて現地を訪ねた頃は、目の前の野球環境への期待がとても大きかったです。
編入先では、一日英語で話して疲れた
2013年5月、編入先の候補だったUniversity of Wisconsin–Superiorのキャンパスツアーに参加しました。学校の設備や雰囲気を見ながら、監督、コーチ、選手たちとも会いました。
訪問を終えたときにまず感じたのは、久しぶりに一日中英語を話して疲れた、ということでした。同時に、監督もコーチも選手たちも、いい感じだったなと思っていました。
自分が加わるかもしれないチームの人たちと、実際に会って話す。施設の写真を見るだけでは分からない、その場の雰囲気を感じることができました。
当時はショートとしてプレーすることへの期待も膨らんでいて、訪問を終えた頃には、この学校へ行く気持ちがかなり固まっていました。

訪問した日の期待と、入学後の生活はつながっている
その年の秋、私は実際にUniversity of Wisconsin–Superiorへ編入しました。エドモンズで夏の授業を取り、野球のサマーリーグにも参加した後、新しい大学での生活が始まりました。
訪問時に感じた雰囲気は、学校を選ぶための大切な材料でした。ただ、そこで期待したことが、そのまま入学後の毎日を決めるわけではありません。私自身、その後のシーズンには出場機会を待つ時間も経験しました。
入学後の競技生活については、試合に出られない5週間を過ごした体験談にまとめています。学校を選ぶときの期待も、その後の難しさも、私の留学の一部です。
学校を訪ねるなら、生活する自分まで想像してみる
これから学校を選ぶ方には、気になる設備を見ることに加えて、そこで過ごす人と話す時間も作ってみてほしいと思います。どんな授業を取り、どんな一日を過ごし、困ったときには誰に相談するのか。自分の生活を具体的に考えるきっかけになります。
私が今から学校選びをするなら、現地で感じた印象と、入学条件、費用、編入できる単位、競技参加について確認した内容を、それぞれ書き分けます。「ここで頑張りたい」という気持ちを大切にしながら、実際に進学するための条件も確かめておきたいからです。
学校を比較するときの項目は、アメリカの大学の選び方をご覧ください。この記事に登場する学校は、私が当時訪問・在籍した学校です。
執筆:本間卓(TEAM Sugi代表)