野球をしたくてアメリカへ留学したのに、授業と練習の時間が重なってしまう。2011年2月、エドモンズで英語課程のESLに通っていた私は、そんな状況に悩んでいました。
英語の勉強を頑張ればよい、野球の練習を頑張ればよい、というだけでは解決しない問題でした。さらに翌年には、グラウンドの中でも、言葉の難しさを感じることになります。
授業は16時頃まで。練習は14時から
その学期のESLは、授業の時間が決まっていて、おおむね朝9時半から夕方4時まででした。一方、野球部は外での練習が始まり、開始時刻は午後2時。授業が終わるのを待っていたら、練習の最初から参加できません。
野球はしたい。でも、練習に出られないままチームにいてよいのだろうか。シーズンが近づく中で、私はこのまま続けるべきか、辞めた方がよいのかと迷っていました。
監督に話して、初めて分かったこと
2月4日、私は監督に、野球部を続けるのが難しいと伝えに行きました。自分では、あっさり受け止められるのだろうと思っていたのですが、予想していた反応とは違いました。
監督は残念がってくれて、私の分のユニフォームも注文していたこと、時間があるときは練習に来てよいこと、来年はできるのかということを話してくれました。思っていたより自分のことを見てもらえていたのだと感じ、うれしかったです。
ただ、監督と話したことで授業と練習の時間が変わったわけではありません。その数日後には転校の書類を取り寄せるほど迷っていました。今振り返っても、簡単に答えを出せる状況ではなかったと思います。
グラウンドでは、声を聞いてすぐ判断する難しさも
2012年2月には、チームのサインプレーや連携プレーに苦労していました。アウトカウントやランナーの位置によってサインが変わり、覚えることがたくさんありました。
ショートを守っていたときは、中継プレーで周りの声を聞いて判断することも求められました。言われていることを理解するだけでなく、その場ですぐに動かなければいけません。教室でゆっくり考えて答えるときとは、違う難しさがありました。

同じ年の4月には、自分の考えを英語でうまく伝えられず、悔しい思いもしました。納得できないことがあっても、説明が伝わらない。言いたいことがあるのに言葉にできないのは、私にとってもどかしいことでした。
英語は、大学の授業へ進むためだけに必要なものではありませんでした。チームの中で状況を理解すること、自分の判断や考えを相手に伝えることにもつながっていました。
留学前に、授業と競技の一日を重ねてみてほしい
これからスポーツ留学を考える方には、英語課程に入れるかに加えて、授業の開始・終了時刻と、練習・試合の予定を重ねて確認してほしいと思います。時間が重なったときに誰へ相談するのかも、先に分かっていると安心です。
私が経験したのは、2011〜2012年の母校でのことです。英語課程にいる間の活動や参加条件は、進学先の担当者とコーチの両方に確認してください。英語から始める留学で、どんな一日を過ごすことになるのかまで具体的に考えておくことが、私の経験から伝えたいことです。
進学ルートの考え方は、ESL・IEPから始めるスポーツ留学をご覧ください。チームで勉強する時間については、私が参加したStudy Tableの体験談でも紹介しています。
執筆:本間卓(TEAM Sugi代表)