アメリカで野球留学をしていた頃、チームには「Study Table」という勉強会がありました。エドモンズ・コミュニティカレッジでも、編入先のUniversity of Wisconsin–Superiorでも参加していました。
一人だとなかなか勉強に取りかかれない私には、チームで勉強する時間を作ってもらえるのは、ありがたいことでした。しかも、編入先では勉強会の最初に、チームメートの前で短いスピーチをする時間まであったんです。
週2回、野球部で図書館に集まる
2012年4月、エドモンズにいた頃のStudy Tableは週2回。その学期は火曜日と木曜日に、野球部全員で図書館に集まり、2時間勉強するというものでした。
といっても、私は毎回きっちり集中していた優等生ではありません。時間があると、つい日記を書いたり、休憩したくなったりすることもありました。勉強する時間が用意されていても、その時間をどう使うかは自分次第です。
私が経験したStudy Tableは、先生に個別に教えてもらう授業ではなく、チームで勉強する時間を確保するための集まりでした。野球部の予定の中に、練習と同じように勉強の時間が入っている。そこは、留学して印象に残ったことの一つです。
編入先では、最初の20分ほどがスピーチの時間
2013年10月、University of Wisconsin–SuperiorでもStudy Tableが始まりました。ここでは、最初の20分ほどを使って、監督が出したテーマについて一人ずつ短いスピーチをしていました。チームメートのことをもっと知ろう、という時間です。
ある週のテーマは「今まで誰にも言っていない、自分だけの秘密」。私が話したのは、「子どもの頃、スパイダーマンを見るのが怖かった」ということでした。
野球部の勉強会で、まさか子どもの頃のスパイダーマンの話をすることになるとは。勉強の時間に、こういう話題が入ってくるのが面白いところでした。

自分を奮い立たせてくれた人は誰だろう
その次の週は、「今までの人生で、自分を奮い立たせてくれた人」というテーマでした。考えているうちに浮かんできたのは、日本でスポーツ少年団から中学校まで一緒に野球をしてきたチームメートたちでした。
ライバルでもあり、仲間でもある。彼らとの関係は、自分の人生の土台になっていると感じていました。アメリカで野球をしている時に、こうして日本にいた頃の仲間のことを考える時間があったんです。
ただ、いざみんなの前で話すとなると、すぐに話し始められるわけではありませんでした。私は2番目に話す順番だったのですが、心の準備ができていなくて、監督にお願いして最後にしてもらいました。
ところが、私の前のアシスタントコーチが、お母さんの話をしながら涙を流し始めてしまって。その後に話すのは、かえって難しくなってしまいました。順番を最後にしてもらえば安心、というわけでもなかったですね。
勉強する仕組みと、チームメートを知る時間
Study Tableは、私にとって勉強の時間を作ってくれる仕組みでした。同時に、編入先では野球以外の話を通して、お互いのことを知る時間にもなっていました。
これからスポーツ留学を考える方には、練習や試合の予定に加えて、勉強する時間をどう確保するのかも確認してほしいと思います。「学習サポートがあります」という説明だけでなく、いつ、誰が集まり、どのように過ごすのかまで聞くと、入学後の生活を想像しやすくなります。
ここでお話ししたのは、私が2012〜2013年に所属していたチームでの経験です。勉強会の有無や内容は進学先に確認してみてください。私自身、一人で頑張る気持ちだけでなく、勉強に向き合う時間を生活の中に作ることの大切さを感じました。
授業と競技の両立を考えている方は、アメリカ大学スポーツ留学の学業・単位・卒業ガイドも参考にしてください。授業そのものの様子は、私が受けたビジネスマネジメントの授業と課題で紹介しています。